2024年度 遠軽青年会議所スローガン

不退転~振り返らずに今一歩その先へ~

遠 軽 青 年 会 議 所

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2024年度理事長所信

   秋元 直樹

     理事長  秋元 直樹

【はじめに】

 昨年の5月にコロナウイルス感染症の分類が2類から5類に位置づけが変更され、経済活動や社会活動についての行動制限がなくなり、落ち着いた日常が戻ってきました。私が入会をした2020年はまさにコロナウイルスの蔓延が始まった年であり、ソーシャルディスタンスを図りながら実施ができる事業を計画したり、または苦渋の判断で事業を中止したり、先輩が苦しみのなか、歯を食いしばりながら日々の活動を行う背中を見て、青年会議所活動の意義や意味を学んできました。

 改めて歴史のある理事長職を仰せつかりましたことを誇りに思います。67年の間、先輩諸兄が綿々と受け継いできた魂や歴史に思いを馳せて、そして当たり前のように事業を構築し実施できる喜びのなか、メンバーと手を取り合いながら、1年間の理事長職を全うしていきたいと思います。

 現状の遠軽青年会議所は会員数の減少により、組織の根幹が揺らぐほど疲弊をしています。この状況から抜け出すためには、『不退転』の精神で会員拡大に取り組むとともに、なぜ青年会議所がこの地域に必要なのか、なぜ青年会議所活動を行う必要があるのか、その部分を明確にして活動を行わなければなりません。

 今一度、青年会議所の社会的使命を見直そう

 青年会議所の社会的使命とは一体何でしょうか?それは綱領にもあるとおり『明るく豊かな社会を築くこと』です。では明るく豊かな社会を築くために、40歳までの若手経済人の私たちができることは何があるのでしょうか。

 未来の遠軽青年会議所を担う多くの新入会員を迎え入れ、これから先も遠軽町で必要とされる人財を育てていくためには、青年会議所運動の根幹にある社会的意義について理解を深めずに、各事業を実施するわけにはいきません。

 本年は楽しく青年会議所活動を実施するのはもちろんではありますが、目的や課題意識をしっかりもち、過去の先輩諸兄が行った事業の背景や目的も紐解きながら、各事業を展開して参ります。

【行政との意見交換会の実施】

 地方分権の意識の高まりにより行われた平成の大合併に合わせ、遠軽町・丸瀬布町・生田原町・白滝村が合併し新たな遠軽町が生まれました。平成の大合併から早19年が経ち、まちづくりも令和の今の時代に合わせた新たな変革が求められています。私たち青年会議所は、新たな時代のまちづくりをリードし、地域を牽引する組織でなければなりません。では今現在の遠軽町が抱えるまちづくりの課題とは何でしょうか。日頃より、まちづくりに携わり様々な活動をしているメンバーにおいても、現状の課題を正確に理解し、活動をしているメンバーは少ないのではないでしょうか。

 本年は遠軽青年会議所の会員が遠軽町のまちづくりの現況を理解し、課題意識を高めるために、遠軽町にご協力をいただき、行政との意見交換会を実施致します。

 遠軽町が現在抱えているまちづくりについての課題を理解し共有をすることで、各種活動の目的や事業の方向性を明確にし、本年行う事業はもとより、これから先の青年会議所活動に活かして参ります。

【子供まちなかにぎわい事業の実施】

 近年は少子高齢化が社会的問題となり、政府が危機感をもちながら対策を講じています。我が町遠軽町も少子高齢化の波を大きく受け、出生率が減少し、各小中学校の現行のクラスの維持や遠軽高校の5クラス維持など、子供たちの安定した子育て環境や教育環境を守るため、瀬戸際での戦いが続いています。

 そのようななか遠軽町では、子育て世代の皆様が遠軽町でのびのびと子育てをして欲しいという願いも込めて、町中心部に屋内子育て施設であるキッズメトロが、昨年12月に整備されました。

 町民や子育て世代の皆様から喜びの声が聞かれるとともに、一昨年オープンを迎えたメトロプラザに隣接することから、活用の相乗効果が期待されているところです。

 町中心部の発展により、にぎわいが創出されていくなかで、私たち青年会議所としても中心部のにぎわいに寄与できる部分があるのではないでしょうか。

 本年は遠軽町の子育て世代の皆様を対象に、遠軽中心部の活性化とキッズメトロの活用を目的とした子供まちなかにぎわい事業を実施致します。

 キッズメトロ完成を契機に青年会議所が事業を行い、子育て世代の皆様が町中心部に足を運ぶきっかけをつくることで、キッズメトロや町中心部ににぎわいを創出して参ります。

【青年会議所活動の広域化 更なる会員拡大】

 現在の遠軽青年会議所は会員数が10人前後であり、安定した組織の運営が年々難しくなってきています。会員拡大は喫緊の課題ではありますが、少子高齢化を起因とする青年経済人の減少や、若者のコミュニティ活動への興味の希薄化など、私たちを取り巻く会員拡大の状況は非常に厳しい環境下にあります。この現状を打開していくためには、今後遠軽町外や旧遠軽町外の地区である丸瀬布地区や白滝地区、生田原地区からも積極的に人材を獲得していく必要があります。地域の垣根を越えて、各地域の特色ある人財が十二分に力を発揮できる組織を目指すとともに、広域的な連携や活動にも力を注いで参ります。

 また既存の会員拡大についても、昨年度作成した遠軽青年会議所を紹介するリーフレットを積極的に活用し、対象者への声かけや企業訪問など、従来の先輩諸兄が積み重ねてきた手法を軸に、例会へのオブザーバー参加の推奨やSNSなどを活用した組織活動のアウトプットなど、できる方法全てを駆使し組織の生き残りをかけてメンバー一同会員拡大に取り組んでいきます。

【雪提灯・花火大会の実施】

 遠軽青年会議所が主幹として行って参りましたえんがる屋台村雪提灯は今年で9回目、コスモス開花宣言花火大会については今年で29回目を迎えます。

 子供たちの笑顔が溢れる遠軽町の一大事業として定着している両事業でありますが、青年会議所会員の減少による人材についての課題や、経験年数の長いメンバーの卒業による安定した運営についての課題など、これから先の未来にこの事業を残しつないでいくためには、解決しなければならない課題が山積しています。

 本年度はそのような現状を鑑み、えんがる屋台村雪提灯については例年通りの体制で実施を行いますが、花火大会については、今後も持続的に花火を打ち上げるために、関係団体に協力を仰ぎつつ、実行委員会の体制を再構築して参ります。

 今の時代に合致したイベントの企画や事業運営の効率化を図りながら、来年で周年を迎える両事業がこれからも地域の皆様に愛されるイベントであるために、メンバー全員が一丸となって、事業の成功に向けて努力を重ねていきます。

【おわりに】

 37歳で入会し、40歳になる本年、私は遠軽青年会議所を卒業します。

 4年の短い経験でこの組織の全てが理解できた訳ではありませんが、誰よりもこの組織を愛し、誰よりもこの組織の未来を憂いています。

 この素晴らしい組織を未来につなぐために、組織の安定化を図りながら、メンバーに素晴らしい経験や多くの成長の機会を提供してきたいと思います。

 全ては遠軽青年会議所がこれから先の未来も輝き続けるために




2024年度 遠軽青年会議所 基本方針

 

【基本理念】

合縁奇縁(あいえんきえん)

~思いを繋ぎ、人を繋ぎ、未来を繋ごう~

【スローガン】

不退転 ~振り返らずに今一歩その先へ~

【事業計画】

1.行政との意見交換会の実施

2.子供まちなかにぎわい事業の実施

3.青年会議所活動の広域化 更なる会員拡大

4.第9回えんがる屋台村雪提灯

5.第29回コスモス開花宣言花火大会

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